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地震学者は(3.11以前に)3.11のような大きな地震は「いずれ宮城県沖で起きる」と考えていた。

さっき「3.11と今朝(2015年5月13日)東北で震度5強が観測された地震の「震源地」はほぼ同じだった。」を書いたんですが、その時偶然以下の記事を発見しました。

近年明らかになった宮城県沖地震の発生メカニズム

この記事は、インタビュアーが東北大学の大学院理学研究科、地震・噴火予知研究観測センターの海野德仁教授にインタビューしたモノをまとめたモノです。

3.11以前から「宮城県沖にはいずれ大きな地震が起こる」と考えられていた。

注目すべきはそのインタビュー日時です。

上記ページには「2011年2月8日」とあります。

スクリーンショット_051315_031819_PM
出典:近年明らかになった宮城県沖地震の発生メカニズム

3.11が「2011年3月11日」に起こったので、この取材はその直前に行われたようなのです。

(つまり3.11が起こったからこの記事を公開したのではなく、この取材をした直後に3.11が起こったことになります。)

ということは、3.11が起こる前から、上記の海野德仁教授は「宮城県沖でいずれ大きな地震が起こる」と考えていたことになります。

2011年当時は「もう十分危険」と考えられていた。

上記記事にこうあります。

宮城県沖を震源とするマグニチュード7を超える地震は、1978年の前に5回も繰り返して起きています。

最もさかのぼれる1793年(江戸時代の寛政5年)から、平均37.1年の間隔(26.3年~42.4年)ですでに6回も発生していますから、1978年から33年後にあたる今年(2011年)は、もう十分に危険だと言うことができるのです。

近年明らかになった宮城県沖地震の発生メカニズム

3.11の直前にこのセリフが言われていたと思うと、色々な意味で背中がゾクゾクします。

宮城県沖は昔から大きな地震が起きやすい地域

どうやら「3.11と今朝(2015年5月13日)東北で震度5強が観測された地震の「震源地」はほぼ同じだった。」でも書きましたが、「宮城県沖というのは、大昔から大きな地震が起こりやすい地域」なのだそうです。

その大地震が起こる地域(=宮城県沖)では平均して37.1年の間隔で6回地震が起こるようなのですが、1978年以前には5回の地震が起こっています。つまりあと1回残っています。

そして1978年の「33年後」にあたる2011年は、そのラスト1発の大地震が起こってもおかしくない状況だったようです。(そして実際に3.11が起きました)

宮城県沖には大地震を起こすポイントが少なくとも3つある

さらには宮城県沖には「大きな地震を起こす原因の“固着域”」が少なくとも3つあるようです。

「固着域」について少し説明します。

日本の太平洋側には太平洋プレートが日本の下に潜り込むように移動していますが、その沈み込む時に、ひっかかりが強い場所(くっつきが強い場所=固着域)があるようです。

この固着域の大きければ、その固着域がプレートの動きに負けて滑る時に、大きな地震が発生するようです。(これを「アスペリティモデル」と言うようです。)

この固着域が宮城県沖には少なくも3つもあるようなのです。

200年も滑っていない固着域が当時(3.11以前)1つあった。

そしてさらにさらに、その近くに「200年ほど滑っていない固着域がある」と海野德仁教授は2011年2月8日当時話しています。

その部分を引用します。

1930年代には3つが別々にすべったため、マグニチュード(M)7程度の地震が4年間で3回も起きました。しかし 1978年の地震は、3つが一度にすべったためM7.4となりました。

2005年8月には、宮城県沖を震源とするM7.2の地震が発生しましたが、これは 3つのうち1つだけがすべったと考えられるのです。このため、2005年の地震は「想定されていた宮城県沖地震とは言えない」と発表されました。

すぐ近くにある残り2つには、今でもとても大きな力がかかっています。実はこれらのさらに沖にも、200年ほどすべっていない固着域があるため、連動してより大きな宮城県沖地震が発生する可能性も否定できないのです。

近年明らかになった宮城県沖地震の発生メカニズム

3.11の時にこの「200年滑ってない固着域」が実際に滑ったのかどうかはわかりませんが、こんなことが3.11以前に言われていたんですね。

最近はネパールなどでも大きな地震が起こっています。私個人の感覚では地球規模の変化が起こっているようにも感じます。

あぁ、地震についてもっと勉強とか対策とかした方がいいですね。

3.11と今朝(2015年5月13日)東北で震度5強が観測された地震の「震源地」はほぼ同じだった。

私は今東北の岩手に住んでるんですが、今朝方地震がありました。

結構強い揺れを感じましたが、よくも悪くも3.11以降地震に慣れてきてて、それほど驚きはしませんでしたが、少し怖かったです(どっちやねんっ)。

最も揺れが強かったのが岩手の花巻で、震度5強でした。

で、「ヤフーニュースの記事」を見た後、「何かこの震源地の画像3.11の時に見たな」と思ったので、その震源地の正確な緯度経度を見てみたら、これが驚き。

3.11の時の震源地とほぼ一緒でした。

次が今朝の地震の震源地の詳しい緯度と経度です。

今朝の地震(2015年5月13日)の震源地

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出典:地震情報 2015年5月13日 6時12分頃発生 最大震度:5強 震源地:宮城県沖 - 日本気象協会 tenki.jp

今朝(2015年5月13日の朝方)の地震の震源地は宮城県沖で、次の緯度と経度でした。

  • 緯度:北緯38.517度
  • 経度:東経142.9度

〔地震〕宮城県沖を震源とするM6.8の地震、津波の心配なし (レスキューナウニュース) - Yahoo!ニュースより)

3.11の震源地

http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons" href="http://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AShindomap_2011-03-11_Tohoku_earthquake.png">Shindomap 2011-03-11 Tohoku earthquake

次が3.11(東北地方太平洋沖地震)の時の震源地の緯度と経度です。この時も宮城県沖。

60進数での表記

  • 緯度:北緯38度6分12秒
  • 経度:東経142度51分36秒

東北地方太平洋沖地震 – Wikipediaより)

10進数で表記

上記は60進数で表記してあるので、比べやすいように10進数に変換するとこうなります。

  • 緯度:北緯38.103度
  • 経度:東経142.859度

(経緯度の変換には「緯度・経度の、10進数表記と60進数(度分秒)表記の変換」を使いました。)

震源地を比べてみると・・、ほぼ同じ。

そして3.11の震源地と、今朝の地震の震源地を比べてみるとこうなります。

  • 3.11:北緯38.517度、東経142.9度
  • 今朝:北緯38.103度、東経142.859度

素人感覚ですが、「3.11の時と今朝の地震の震源地はほぼ一緒」です。

これってやばくね!?

と地震知識ゼロなりに思ったので、さらに調べてみました。

宮城県沖は、大昔から地震多発地帯だった

するとどうやら、「宮城県沖」というのは、はるか昔から地震が多発している地域のようなのです。

それが以下の記事に書かれていました。

拠点メンバーインタビュー 海野徳仁

宮城県沖を震源地とする地震(マグニチュード7以上)は1978年以前“5回も”繰り返し起きているようなのです。

最も昔の地震は1973年(江戸時代)にまで遡れるそうです。

上記の記事によると、最近は地震の研究が続いてきて、「なぜ、宮城県沖の同じ地域で地震が発生するのか?」の説明ができる理論を作ることができたようです。

宮城県沖で地震が多発する理由を説明できる理論「アスペリティ・モデル」

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出典:拠点メンバーインタビュー 海野徳仁

それが「アスペリティ・モデル」という理論です。

日本の太平洋側には、太平洋プレートが除々に日本の下に沈むこむような形で移動しています。

その時にスムーズに下に潜り込める場所もあれば、そうでない場所もあるようなのです。

スムーズに潜り込めない場所とは、例えば「引っかかりが強い場所」です。

この「引っ掛かりが強い場所」をこのアスペリティ・モデルでは固着域(アスペリティ)と呼んでいます。

大きな固着域(アスペリティ)が一度に複数滑ると大きな地震が起こる

引っ掛かりが強い場所(=くっつきが強い場所)は、プレートの流れに逆らう力が強い分、その部分が流れに負けてズルっと日本の下に沈み込んだ時、大きな地震が起こるようなのです。(詳しくは上記の記事を見て下さい。)

宮城県沖には大きな固着域(アスペリティ)が少なくとも3つある

その大きな固着域が宮城県沖に複数発見されたそうです。この記事の日付の時点では少なくとも3つあると考えられているようです。

そして1つの固着域が滑るよりは、3つの固着域が同時に滑った時の方が、揺れ戻る力が強いため、大きな地震になるようです。

宮城県沖にはこのように大きな固着域が複数(少なくとも3つ)あるため、それらが滑った時に比較的大きな地震が起こるようなのです。

。。。

こういう理由で、宮城県沖の同じ地域に、何度も地震が起こっているんですね。3.11や今朝の地震のように。

追記:アスペリティ理論では3.11規模の地震はいずれ起きる、と予想されていた。

今回紹介した、地震学者の海野德仁さんは、「(3.11が起こる以前に)3.11規模の地震はいずれ宮城県沖で起きる」と予想していました。そして実際に3.11が起きました。ある意味予言ともとれますが、海野さんの地震研究によると、そう予想されたようです。

このことに関して以下で詳しく記事にしました。

地震学者は(3.11以前に)3.11のような大きな地震は「いずれ宮城県沖で起きる」と考えていた。

3.11を経験した今でさえ、私は地震学には疎いです。もう少し勉強して、将来の危険回避に役立てたいな、と思いました。

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